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シャラコ [映画]

1968 合作、西部劇
08/14(土) 21:00 -
BS-TBS|114分
[映]「シャラコ」吹替▼ショーンコネリーとブリジットバルドー共演による異色の西部劇

シャラコ - ショーン・コネリー(大平透)
イリーナ・ラザール - ブリジット・バルドー(小原乃梨子)
ボスキー・フルトン - スティーヴン・ボイド(小林清志)
ウィキにこうあって、たしかに小林清志の声もあったから、吹替はこういう陣容で会っているだろう(番組内での表示はない)

まあまあうまくまとまってるんじゃないかなと思えた。主人公チームが窮地に追いやられる話であり、最後は甘ったるい演出(銃撃戦を派手にやっていたのに最後は剣での対決)ではあるが、窮地を脱してハッピーエンド。
この時代のお約束なのかな、西部劇だからいらないとは思うが、ショーン・コネリーとブリジット・バルドーのラブシーンがちゃんとある。
変な設定の作品で、ヨーロッパから貴族の一行狩にニューメキシコへやってきたというのが発端。
貴族の一団は、危険だという忠告を受けるも受け流す。ここら辺はいかにも、という感じだ。この一団のリーダー格の男爵というのが特にその傾向を現わしていて、その見通しが甘かったということで自信喪失気味になるも、終盤で山を登ることになり、裏から行こうと提案されるも、なあに、あんなもの簡単だと切り立った崖を登って行こうと提案、いかにも失敗フラグであるが、ここは見事成功し、おやおや、なんか変な演出だなと思う。まあ、この人は根っからの悪役ではないということなのだ。その証拠に、この男爵はブリジット・バルドー演じる未亡人イリーナに結婚を申し込んでいて、この旅でふたりをくっつけようという周りによる企画でもあったのだが、その山を登り切った後に、作品的に束の間の静かで安らぐ時間があり、そこでその男爵は結婚の申し込みをこの度での今までの失敗を顧みて撤回するのだ。
この安らぎタイムではほかにもいい場面がある。この旅には二組の夫婦が参加しているのだが、そのうちの一組、女房のほうはメキシコ出身なのかなあ、序盤で使用人である現地人と出身が同じだからと親し気に会話をすると夫に使用人と私語はするなと怒られているが、この安らぎ場面でまたその使用人と会話を交わした後に、旦那に謝るのだが、旦那はいいよいいよ、と。そして二人は、双方への信頼を確かめ合い、「恋人のように」(と、それを見てイリーナが言ってる)歩いていく。この現状も窮地に陥ってるわけで、そんな中の一瞬の安らぎの時間に訪れた色々なやさしさが現れるいい場面だ。
もう一組の夫婦は打算的、男爵とイリーナをくっつける策略とそれが成功しての金銭的うるおいを求めている(どうやら母国では借金があるよう)。そして妻のほうは強欲で、旦那を軽視しており、ガイド役フルトンとくっつき、そのフルトンが一行を裏切ると、一緒についていってしまう。が、フルトンの一行も結局アパッチに襲われ、別行動をしていたフルトン以外は全滅。
フルトンは本隊へ戻ってくるのだが、悪妻であるとはいえ妻を奪われた夫は、それでも「自分なりに」妻を愛していたといい、銃をフルトンに向け、結局相撃ちになって果てる。
と、ここらへんはサイドストーリー的なところでメインストーリーではないところにもちゃんと決着がついているところが良いと思った。