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劇場版 銀河鉄道999 [映画]

1979 日本(上映時間 129分)
BS12
1/31 19.00~(140分)

予想通りBS12の「日曜アニメ劇場」にて「劇場版 銀河鉄道999」が再度放送。この番組の後の「ザ・カセットテープ・ミュージック」も前回と同じ「ゴダイゴスペシャル」の再放送。こちらは999の放映時間が半端なためその時間に合わせて制作したこの番組をそのまま放映したのだろう。
ゴダイゴの主題歌、これについてはもう書いたが、それがヒットしたときをリアタイで経験。これが自分の歌謡曲体験の最初期であり同時に最盛期でもあった。
で、それをリアタイで経験しているのだから、この映画作品、及びアニメ作品や漫画作品についても触れていてもおかしくないのだが、そっちにはほとんど自分は触れていない。もちろん、タイトルは知ってるし、それに出てくるキャラなんかもその時代に生きていればなんとなくは知らされるがそれ以上のことは知らない。
家が漫画をあまり読ませない家庭だったこともあるだろうが、それに反抗してまで読もうとかを自分はしておらず、漫画やアニメに対してそこまでの興味はなかったのだろうと思う。
それでも友達からもらったドラえもんの単行本何冊かを繰り返し読んだりしたという記憶はあるのだけれども。

さて、内容。
ちょっとがっかりした。超名作かと思いきや、なんというかスカスカ。長~い物語が原作としてあるのをダイジェストにしたような感じ。
ウィキでアニメ版とこの劇場版との違いについて書いてあるのでそこらは割愛。同じ原作ものを同じころ作りながらも、アニメ版の再編集版でなく、主人公のキャラも変えるというのは珍しいような気はする。
で、この劇場版。999号で旅に出て、各駅(各星)に止まりながら目指す場所へ旅するという内容なのだが、その各駅でのエピソードがスカスカなのだ。多分そこらを入念に描いて、その一方にメーテルの隠された正体みたいなものがチラチラ見えるみたいな作りがアニメ版、及び原作の漫画なのだろう。そういう長尺に十分耐え得る作品なのだろうということを感じながら、そのスカスカさにがっかりする。また長い話を短くしているのだから、余計な描写を減らし、ストーリーをなぞる部分を多くしてほしいところだが、割と余計といったら言い過ぎかもしれないが、そういう描写が多いような気がする。それは例えば西部劇なら馬に乗って旅する場面だとか、現代劇でのカーチェイスシーンだとか、音楽を裏に流して、数分みたいな、話自体は進まないところ。この作品にもいくつかある。例えばゴダイゴの挿入歌がかかる999に乗っての最初の旅立ちの場面なんかだ。

ハーロックというのが出てくる。これはこれでひとつの漫画の主人公じゃないかなあと思ったが、やっぱりそうだ。エメラルダスも含め他作品からのキャラでもあり、最初はそれらが一体になった物語を構想していたとのことが原作者から語られてもいるらしい。
そのハーロックやエメラルダスも出番は少なく、最後のハイライトシーンで鉄郎を助けに来る、ここなんかは感動のシーンなのだろうけど、出番が少なかったため思い入れが少ないのでさほどでもない。
メーテルの謎が解け、なるほどそういうストーリーかとそこは感心したが、やはりそこまでがスカスカだったため、あまり感動はない。
結局ラストのゴダイゴの主題歌が最大のハイライトシーン。そしてそれが終わるや否や間髪を入れず始まる「ザ・カセットテープ・ミュージック」マキタスポーツのMC

メーテルの謎めいた感じや車掌の中身のないものが服を着ているという奇想天外な発想のキャラなどは見どころではあるが、時代のせいもあろうか、やっぱ子供向けという感じが否めない。
もう少し後の時代のナウシカなんかと比べるとストーリーの運びなんかに子供向けっぽさが目立つ
時間城、機械伯爵という名前など、腐海なんかと似たようなセンスのネーミングだ

いま、TVKでアニメ版を放映していて、これが始まるときに少し調べ、ゴダイゴの曲は劇場版のものでありアニメ版とは関係ないことを知り、録画はしていないのだが、今回この劇場版を見てみると、あらためてアニメ版を見てもいいなとは思う。テレ玉あたりでやらないものか。

声優に田島令子という名前があり驚いた。エメラルダス役。必殺でゲストとしてよく目立っていた人だ。