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ミスト [映画]

2007 アメリカ 吹替版
09/12(水) 17:58 -
BSジャパン|122分(上映時間 125分)

原作がスティーヴン・キング
監督はフランク・ダラボン。過去にスティーヴン・キング原作の『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』も監督している。自分は勘違いをしていて、この作品を古い作品で、それら2作品より前の作品化と思っていた。
その2作品はかなり前に見たのだが、とても良かったと記憶している。そしてこの作品はそれらよりはずっと劣るように思える。続けて見たわけでないので、見ている自分の変化というものもあるだろうし、カットありCMありの吹替版での放映という点もあるので公平に見れているかはわからないが。

原作と結末が違うらしいが、どのように違うのだろうかちょっと興味がある。
そして今作品の結末にひとつ疑問が。自動車がガス欠となり、怪物から逃げ切れないと絶望して、全員死のうと決断。自動車に乗ってる4人を4発の銃弾で射殺、残った主人公デヴィッドは自分でなんとかしようと自動車から出ると、霧が晴れて、向こうから軍の車が怪物を焼き払っているというラスト。逃げ切れないからといってなんで死のうと決断したのだろう。そのまま運命に任せることが恐怖だったということだろうが、そこは見ている最中に疑問に思った。その思いは結末がそうなったからそう思ったのではない。死のうとしていることがわかった時点で頭に浮かんでいた。

サスペンスの中でも化け物が出てくるものはあまり怖くない。リアリティがないからだろう。そしてこの作品でもそれはそうだ。それより、宗教家のおばさんの狂いようが怖い。序盤で出てきたところから鬱陶しいババアだと思っていた(鬱陶しいと思わせようと作っているのだから、これは制作側が正しい)のだが、話が進むにつれ存在感が増し、終盤は主役だ。この作品のひとつのテーマであろう。
またサスペンスのひとつのパターンで、ジョーズにも見られるが、異常な体験をした人物がその他そこにいる大勢にそれを伝えようとすると、その異常な体験の話をまったく信じず、それを軽んじ、茶化し、終いには怒りだすという人物が出てくる。このパターンはこの作品にも出てきて、それは使い古されたパターンながら、異常な体験をした人物と同様、見ている側(視聴者、映画の観客)もその異常な体験を知っているから、その茶化す人物にイライラしながら作品を見ることになる。

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