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探偵物語 [テレビドラマ]

松田優作主演のテレビドラマシリーズ。全27話。1979-80年の作品
再放送TVK4/25-6/26(月ー水曜日、22:00スタート)


工藤が子供に「ルパン三世のおじさん」といわれる。ちょうど第二シリーズが放映中だ。
映画「人間の証明」の主題歌(ママ~で始まるやつ)を口ずさむ場面がある。
風俗としてトルコが連呼される(第2話以降も頻繁に)。これについてはウィキ
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再放送時、局によっては「トルコ風呂」のセリフを無音修正したり、エンディングにトルコ共和国とは異なる旨のコーションテロップを表示していた
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修正なしだった。
ラストに長いカーアクション。最後のほうで顔が真っ黒になる(車の中の3人)が、そのタイミングがおかしいように見える。顔が真っ黒になってから、派手に粉塵の中を駆け抜けて、そしてまた顔が真っ黒になった3人が映る。その前にもちょっと砂埃が舞ってるところを走ってるからそこで黒くなったという設定だろうか。
ゲストに熊谷美由紀。これが後に結婚することになる松田優作との出合い。ほかに緑魔子。この二人がメイン。佐藤蛾次郎が少しだけ

とくになし

倍賞美津子、藤木悠
あまりリアリティのないドラマではあるものの、なぜか倍賞と松田の芝居が手抜きというか、新たなものを目指しているというか、定評のある俳優にも関わらずリアリティを感じられない芝居
尚、倍賞演じる弁護士のマサ子は準レギュラーでシリーズの中で4回出演する

大友柳太朗、風間杜夫
2話以降毎回ちょっとだけ出てくる背中に「イレズミ者」とある男はなんなのだろう。
5
メインゲストは水谷豊
ほかに原田美枝子が水谷の妹役、古尾谷雅人は1シーンだけで原田美枝子の恋人役、古老屋雅人名義
当時大人気だったのだろう、水谷豊が大々的にフィーチャーされており、序盤はほぼ水谷と松田のふたりだけ。サービスシーンのような松田のギターで水谷が歌う場面もある。前回の放映された次回予告では「熱中時代」という言葉も入っていた。
これまでのところあまり面白くないなあと思っていたが、この回は水谷の引っ張りのおかげだが、割合見れた。
6
今井健二が敵のボスながらちょっとコミカル。殿山泰司が少しだけ
7
たしか寿町が舞台
たこ八郎、丹古母鬼馬二などがその街の住人役
梅津栄もそうで、その街で食堂を開いていて、街のまとめ役的存在だが、話の中での悪役。
8
暴走族の話
9
樹木希林がメインゲスト。だけど出ずっぱりというほどではない。というのもメインは子ども。少年が工藤に姉が誘拐されたから探してくれと依頼。だけど、その依頼内容が、宇宙人に誘拐されただとか、どこかの星の皇女がどうのこうのだとか、荒唐無稽。これは人気のテレビ番組に毒されているということがわかるのだが、姉の誘拐というのは本当らしい、と捜査に乗り出していくというような話。
あと岸部一徳も出てる。こちらはその姉の恋人という役柄で少しだけの出番。
10
睦五郎がクレジットにある。割合大きな役のはずだが顔をよく知らないのでわからなかった。調べてみると、医者の役だな多分。序盤から犯人っぽい挙動だが、ラストで実は友情に厚いいい人だったというような役柄
キャストで全日本女子プロレスと肩書がついている女性が出ている(ルーシー加山、トミー青山)。作中に女子プロレスの練習場に迷い込む場面があり、工藤がリングで女子プロレスラーと絡む。調べてみるとビューティペアより少し後の選手みたいだ
11
岩城滉一がメイン。あんまうまくないが松田が彼とのコンビに乗って演技してるのがわかる。
ロッキー畑というクレジットあり。全日本プロレスのロッキー羽田を思い出したが、やはりその人とのことで、変名での出演。序盤、工藤達が金の取り立てに行く事務所の社長役
12
ユセフ・トルコの名がある。プロレスラーであるが現役時代は知らない。プロレススーパースター列伝で名前を見たことあるだけだ。
ここでは教授役でちょっとだけの出演。
13
岸田森がメイン。松田が岸田との芝居を楽しんでる。最後岸田のカツラが取れて禿がバレるという展開。「傷だらけの天使」のオマージュか
14
范文雀、長谷川明男
15
山本麟一
気分のせいかもしらんが、詰まらない話が14,15と続き集中できず、話が分からなくなって何度も見返した
16
ジョー山中がメインゲスト
ほかに根岸とし江。柄本明はちょっとだけ
「人間の証明」のテーマをジョー山中が口ずさむ場面があり、それを松田優作が茶化すという場面もある。
これも詰まらない。ジョーは工藤の高校時代の同級生という役柄。当時、工藤のおせっかいのため警察に捕まったことがあり、工藤と旧交を暖めながらもその仕返しのために無実の状態で工藤を逮捕させることに情熱を傾けるという荒唐無稽な話
17
高品格、宮下順子がメインゲスト
ほかに梅津栄がちょっとだけ。クレジットで梅津があり、どこに出てくるのかと見ていて、序盤のコミカルな弁護士がそれかと思った。彼ならどうせコミカルな役だろうし。後半になってもなかなか出てこなかったから、それなら序盤に出てきたあの人かなと。顔が全然違ってるかもしれないが、おれが普段見てるのは時代劇での彼だし、雰囲気が変わってるだけかと。そしたら最後にちょっとだけ出てきた(高品格が演じているのが骨董屋の主人、その骨董屋に最後なぜかおり、店を引き取ったのかと思いきや、高品格が変装していただけというオチ)ので驚いた。その弁護士は桑山正一という人で、これも見覚えのある人で必殺にも数回出てる。
話はどこか矛盾してるのではと、見返したりもしたが、やっぱよくわからない。
この探偵物語は次回予告が回を重ねるに連れ、ふざけた調子になるのが名物であり、それはこの回より前からそうなっているが、この回では本編でも制作現場の話が出てくるなど、だんだんふざけた感じになっている。ラストで視聴率が30%だとかナンシーやかおりにもう来ないでいいとか言ってる。そのラストでは大麻を思わせるものを吸ってる(実際はこれたばこだよと言っているが)
18
ハナ肇、石橋蓮司、熊谷美由紀と有名どころが多く出演。熊谷美由紀は2度目の出演だが、役柄は異なる
19
戸浦六宏が悪役側のボス
佐藤蛾次郎はチョイ役、柄本明もクレジットがあるが出ている箇所はよくわからなかった。屋上で工藤から事情聴かれてる人かな
イレズミ者2代目が登場。初代は最初のうち出番は少ないが毎回出てきていたがいつのまにか出なくなっていた
20
清水健太郎がメインゲスト。
山谷初男の名があるがどこに出てたかわからない。ボクシングジムの会長だろうか。
最後のほうに捜査相手の部屋に入り読んでいた本「野獣死すべし」を見つけるという場面がある。
21
風吹ジュン、岩城滉一が兄妹役でメインゲスト。
浅香光代は少しだけの出番だが結構な存在感。
ここまで音声のカットというのはなかったが、この話の最後でカットらしきものがある。工藤がナンシーに話す言葉なのだが、工藤の口は動くも音声はなし。ただよく見ると、背景の音声(街の騒音)が消えていないように見える。音声カットでなく、単に囁くという演技で音声が聞こえないだけか
22
寺田農がメインゲスト
23
田村亮がメインゲスト。ピアノ弾きの役
序盤で工藤が店でやくざと揉める場面がある。イマイチせりふが聞き取れないが、「巨人阪神」がどうとか言っており、それにちなんだ軽口のようなのだが、意味はわかるような気もするがよくわからない。
工藤「興奮しないで、興奮しないで」チンピラ「なんだと、いばるな(「江川るな」に聞こえなくもない)工藤「岡田るなよ」「なんだこらー、巨人阪神じゃねえんだ、こら」工藤「僕が我慢すればいいんですか」「なんだそりゃ」工藤「阪神小林」「なにこら」、チンピラが工藤に掴みかかる。店の人「お客さん、わたし張本ですけど、今の会話には問題があります」
24
多々良純、今井健二、天本英世、丹古母鬼馬二など。
工藤が3人のやくざを車に乗せている場面では「ゴリ、殿下、ロッキー、出動だ」という太陽にほえろにちなんだギャグを放つ
25
中尾彬がメインゲスト
松田優作が仕事の関係(予告編では「全国コンサートツアーのレッスンとレコーディングのため」と言っている)であまり出ておらず(といっても一場面だけではない。ただ事務所にいる場面だけ)、主役は松本刑事(山西道広)。警察内部の不正の話で服部刑事(成田三樹夫)に嫌疑がかけられるという内容。かほりとナンシーも活躍
26
峰竜太がメインゲスト
大がかりな窃盗が立て続けに起きる。窃盗グループのリーダー四郎(峰)はすでに捕まっているが、その被害者の中に元警察のお偉いさんがおり、勲章が盗まれた。その勲章を取り返してほしいと、服部から工藤に依頼。ケチな恐喝で捕まっていたイレズミ者を使うことに。護送車で連行中にイレズミ者は四郎を連れて脱走(ついていた松本刑事は見て見ぬふり)。イレズミ者に四郎から盗品の隠し場所を探らせようというのだ。
峰がとても犯罪グループのリーダーに見えない爽やかな二枚目青年、ミスキャストだなと思っていたが、話が進むにつれ、リーダーというのは間違いであることがわかってきて、実はケチなチンピラで、グループでは下っ端という役割。この下っ端感を峰が好演。イレズミ者も大活躍
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古尾谷雅人が2回目、今度は名義はちゃんとしていた。中盤で殺されてしまうが、そこまでは出ずっぱり
柄本明は喫茶店のマスターで序盤に1回だけの出番。工藤に「エモト」と呼ばれている。
これまでと雰囲気一変。硬派な内容。芝居もおちゃらけなし。やればできるじゃんという出来。演技も良いし、演出もそれなりに計算されている。序盤に工藤に送られるシクラメンが部屋に放置され、だんだん枯れていくところとか、工藤が仲間を殺され、動揺してるとき、たばこを吸おうとすると身近にあるライターが全部ガス切れでイライラするところとか。
仲間が殺され工藤が失踪、その後現れた工藤はそのころの松田のパブリックイメージそのものなのだろう、復讐に命を懸ける冷酷な暴力シーンの連続でここらへんはちょっとがっかり。あー、このパターンかという思い。また、殺しをしてしまうということでこれまでのシリーズを通してのキャラクターが壊れてしまってもいる。
ラストはどう解釈すればいいのだろう。工藤は刺されて殺されたのか、防御服でも着ていて助かったのか、そのあとの街を歩く工藤は助かったから歩いているのか、過去の場面なのか。

全話見終えて。
ハードボイルドをベースに頻発するアドリブでコメディも混じった世界観の作品とのことだが、その両者ではコメディのほうが勝っている作品で、コメディの傾いているためにそこではリアリティは放棄されている。リアリティをなくしたらコメディの質が高くなければならないのだが、そこが大したことなく、ゆえに全体的に面白くない。そのコメディのためもありストーリーの進行は冗長であり、自分に集中力がないためもあるが、ちょっと前に起こったことも忘れてしまう始末。
テンポも悪く感じる。コント的なことも多いのだけれど、笑いのポイントへ行くまでが間怠っこい。慣れてない人がやってる感じ。これは松田優作が絡まずに成田三樹夫、山西道広のコンビでコメディを演じるときに感じる。
作品ひとつひとつがあまり面白くない。良かったと思えたのは水谷豊が出ている作品、峰竜太の作品、そして最終話くらいか。



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