SSブログ

セッション [映画]

2014 アメリカ 吹替版(声優名クレジットなし)
03/04(土) 21:00 -
BS朝日1|119分(上映時間 106分)

大層評判になった作品。
なかなか一筋縄ではいかない作品だと思う。ジャズのスパルタ教師とその教師の狂った教育についていく愛弟子みたいなものを想像したのだが、これ多分そうではない。あのラストのジャズ祭にアンドリュー(生徒)をフレッチャー(教師)が呼び寄せたのは復讐ってことだよな。アンドリューのチクリでフレッチャーは学校を辞めさせられたと思っているということで。描かれていないところが多く深読みができる箇所がいくつもあるが、この場面でのフレッチャーをチクったのは誰かということもある。案外アンドリューの父親かもしれない。ま、筋からしたらそれはないか。(※と思ってウィキの粗筋読んでみたら、アンドリューがフレッチャーについて証言したとある、そんな場面あったかな・・・※※弁護士とアンドリューの対面の場面、アンドリューは最初は喋らないと言っていたが、最後に「何を話したらいい?」。ここから証言が始まるってことだったか)
そういやショーン・ケイシーという人物に対する逸話もフレッチャーとフレッチャーを訴えようとしている側とで大きく大きく異なっている。ここはフレッチャーの狂人性を表しているということであろうか

自分が想像する筋から微妙に外れていく場面が多く、なんでこんな演出なのだろうと思った。
まずは、アンドリューが初めてフレッチャーに誘われた場面。6時と言われ、ちょっと寝坊して駆けつけるが、誰もいない。バンド練習の始まりの9時まで待ちぼうけになり、あっさり9時から練習が始まる。そして6時の件はそれ以上説明なし。ここもフレッチャーの狂人性か
楽譜をアンドリューが失くしてしまう場面。この場面のちょっと前にフレッチャーが楽譜を放り出してる奴を今度見つけたら承知しないぞみたいなことを言ってることが伏線である。のだけど、それは別にして、なんであんなに簡単に失くすんだろう。自販機でちょっと飲み物買ってる間に、そこにあった椅子に置いて、楽譜のファイル失くなるだろうか。誰かが盗んだのかなと深読みをしたくなる。ここもこれ以上説明なし。
序盤に出てくる彼女の存在が希薄で、出す必要あるのか、これと思った。ま、そこがアンドリューのドラムに賭ける思いだとか、ドライな性格を表しているのだろうが、それを表すためだけの存在に見えてしまった。後半に出てきて、なんらかの進展があるなら意味あるのだけど、と思っていると、ラストのジャズ祭に電話で誘うという場面があるが、ここはあっさりしすぎていて(ウィキだと断られるとあるが、「行けたら行く」みたいな話になっていた。これは断られてるのかな)、やっぱりかなり軽い存在であまり出す意味ないような。
アンドリューの自動車事故の場面。事故ってライブに出れなくなり、この件は終わり、次の場面かと思ったら、血まみれでライブ会場に現れるという進行に驚いた。結局そこでとちって首になるという展開で、そこはまあいいとは思うけど、あんな事故起こしたら、流石にもう無理って諦めるだろうにとは思う。

主演の二人の鬼気迫る好演には脱帽
フレッチャーがライブでピアノを弾く場面、スローな曲を割と平凡に弾いていて、あのスパルタ教育とギャップがあるのは残念

共通テーマ:映画