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江戸プロフェッショナル・必殺商売人 [必殺]

江戸プロフェッショナル・必殺商売人
放映データ
テレビ神奈川
2015/03/06~2015/09/11 金曜日午後3時~
テレビ埼玉
2016/03/10~2016/04/14
テレビ埼玉のほうは、全シリーズを連続して放映しているので、そのまま録画していたが、もっと前にテレビ神奈川で放映されたものも録画してあった。
テレビ神奈川の方。おおむねきれいに録画できていた。第2話の最初のCM明けに数秒L字で広告(別番組宣伝)が入る
視聴したのはテレビ神奈川の方なのだが、なぜか途中の回から(最終回まで)番組の冒頭に不適切な表現があるがオリジナリティを尊重してそのまま放映する旨のテロップが入る

おせいの家の表札に「菊川春江」とある。踊りの師匠であるから芸名ということだろう。第17話で「「きくかわしゅんこう」という踊りの師匠の家にうんぬん」という台詞がある。
タイトルの「プロフェッショナル」という言葉が目新しい。
キャストクレジットに「音楽」の項目なし。時折ドラマのクレジットで主題歌の作詞作曲を「主題歌」の項目とは別に、「作詞」「作曲」と項目にしている場合があったが、ここでもそうなのかと思った(「作詞」「作曲」と別に「主題歌」の欄でもう一度「作詞」「作曲」として名前が出る)。つまりここで作曲としてクレジットされている森田公一はあくまでも主題歌の作曲担当で、劇中音楽の担当は別にいるのかと思ったのだ。ウィキによると、劇中音楽の担当も森田公一らしい。
その音楽だが、主題歌をアレンジした殺しの際のテーマ曲は出来が良い。いつもの平尾昌晃のものとは雰囲気が違うが。
その主題歌は小林旭「夢ん中」で作詞が阿久悠、作曲が森田公一。編曲としてEDISONと第1話ではクレジットされるが、第2話ではなかった。
ラストで主題歌がかかる場面、本編が終わる前からイントロが始まる。これは必殺では珍しいパターンだと思う
主水と正八が『新・必殺仕置人』からのキャラクターである。劇中で「仕置人」という言葉が何度も出てくる。ここでは仕事人で言う仕事を「仕置」と表現する。
主水は他の作品と大きく異なってるわけではないが、多少えげつないことで稼ごうとしている場面がちょくちょくある。なにかのネタで「これでゆすればいくらかにはなる」というようなセリフで。
その主水は第1話でりつが懐妊ということになり、その設定はその後もずっと続き、中村家の場面はそれ絡みの話ばかり
おせいを演じるのは草笛光子、必殺シリーズで何度もレギュラーを務めている。新次は梅宮辰夫。必殺のレギュラーは今作品のみ。ゲストはあったかどうか。梅宮の作品はあまり見たことがないが、多数の作品に出ている著名な役者だけあって魅せる。
主水正八チームとおせい新次チームが互いに不信感を抱きながら組むという構成。第1話2話でチームが結成されていくのが、この過程はちょっと不自然。第2話でなぜ新次が主水につきまとって監視してるのか、そして、仕置に加わって来るのかがいくらか唐突。第1話の結末が一緒にやっていくと決めた場面なのだと解釈できないこともなく、それならこれからのパートナーの調査ということで主水を調べていたということにもなるが。
第1話での主水の仕事を横取りし、主水が見てる前で仕置を実行するのも、そんな危険なことするかなあという風にも思う。まあ、互いに正体明かしているのだし、だからこそ、目の前でやってみせたとも言えるし、ゆえに、そこで主水チームとおせいチームが新たに行動を共にすることを決めた場面とも言えるのだが。
与力の坂口は主水に冷たく当たる役で、後の「筆頭同心・田中」に通じる役柄
鮎川いずみ演じる秀英尼は特異なキャラクター。序盤中盤まではあまり筋に絡まない感じからは「仕事人」で順之助につきまとう玉助風。基本的に正八にのみ絡む。基本的に子供を引き連れ御報謝、御報謝と金をせびる場面が多く、また、正八が口説こうとする場面や、逆に秀英が正八を口説く場面もあり、俗物で色欲のインチキ尼さん。
喋り方がゆっくりで甲高い声で「御報謝、御報謝」と叫ぶ独特なものだが、多少かったるい。
シリーズの後半ではさらに正八と親密になっている描写もある(第24話では正八が秀英を乗せて車を引っ張っている)。
そして第24話では大きく話に絡んでくる。この回での秀英のかっぽれのシーン、実はこのシリーズ以前に一回見ていたのだが、放映時間の関係でほとんどの話で半分眠りながら見ていたということを覚えている。その中で唯一鮮明に覚えてるのがこの場面。よほどのインパクトだったのだろう。自分の記憶では、今話さえもその場面以外は眠ってしまったのだが。
最終話では正八おせいの前に現れ、商売人の素性を最初から知っていたこと、そして自分の父親も殺し屋をやっていたことを話す
正八。単独での演技や主水とのやり取りも含め、「新必殺仕置人」の時より単調に思える。もうマンネリ感が漂っているというか、やる気が少し落ちているというか。
走る姿が印象深いが第22話ではそれを踏まえてだろう「おれは走るのが商売だから」という台詞がある。
今シリーズは全体的に、各話で起きる事件を商売人が逐一探っているのが不思議といっちゃ不思議に思える。もちろんドラマなのだから視聴者的には事件がどう起きたのか、どう進行したのかを見せるためこういう作りなのは仕方ないし、他の必殺シリーズについても言えることかもしれない。そうしないためには別の作りが必要で、それは元締が仕事を受け、その依頼通りに殺すという形にするとそういうことはなくなる。
解釈としては、事件の臭いに接して、主水が言うような「探れば金になりそう」だから事件を追っていたということなのだろう。
都合が良すぎるように思える。
都合が良いといえば、もう一つ、おせいに関わりのある娘が被害者になる事件が多く、おせいとの関係からおせいがその事件に関して責任を感じるという話も多い。
また、依頼人が誰でどこから金を得たのかがよくわからない話がいくつかある。


第1話 「女房妊娠 主水慌てる」
美代 - 斎藤こず恵
政五郎 - 小松方正
伊兵衛 - 北見唯一
当時有名子役だった斎藤こず恵が出演。クレジットで見るまで気づかなかった。
北見は必殺でよく見る名バイプレイヤー
おせいの踊りの場面は見せ場。
黒人のキンタを人さらいさながらに江戸へ連れてきて見世物にしようとするのが政五郎で今話の仕置の標的。政五郎はそのキンタに熊の着ぐるみをさせ、その格好で飯を食ったり、力自慢を見せたりという見世物にしようとするが、キンタはそれを断り殺されてしまう。そのキンタを助けようとするのが美代で、やはり無理やり連れてこられ政五郎のところで軽業の芸をやらされているという子供。
仕置の場面でおせいと政五郎は小舟で逢引をするという舞台立て。ここはいいのだが、そこでおせいは政五郎に熊の着ぐるみを着るように頼む。その格好で遊ぼうというのだ。
これを嬉々として政五郎は受け入れるのだが、ここはちょっと変。キンタの件もあるし、そこは警戒するだろと。無理に解釈すれば、その小舟は政五郎のもので、そこに熊の着ぐるみがあるのはおかしくなくて、その着ぐるみを見ておせいが、そこにあるのを着てみてよと頼んだという程度ならわからないでもないが。
黒人のキンタというのは「ルーツ」からだろう。「ルーツ」は1977年の作品で日本でも大層話題になったから

第2話 「誘拐されて女よろこぶ」
おうら - 風吹ジュン
藤兵ヱ - 金田龍之介
弥造 - 牧冬吉
風吹ジュン、まだ若い。金田、牧は共に必殺でよく見る顔。
おうらは藤兵ヱの囲い者でタイトルにあるように誘拐されてしまう女。誘拐した若者たちと仲良くなってしまうが、身代金を持ってきた藤兵ヱの一団にその若者たちは殺されてしまい、おうらも藤兵ヱの元に戻るが藤兵ヱに愛想を尽かしており、それを悟った藤兵ヱに殺されてしまう。依頼はされていないが、その若者の持ってたお金(藤兵ヱが出した身代金)を正八が持ってきてそれを依頼金にする。またおうらはおせいに踊りを習っており、その貯まった月謝を殺される前に渡すという場面もある。
藤兵ヱの配下に弥造。

第3話 「むかし夫婦いま他人」
佐久良平馬 - 中条きよし
上総屋利平ヱ - 伊沢一郎
中条きよしがゲストで登場。仕置の標的役。
西田良という時代劇でよく見る顔がたった一場面の脇役で出ている。
おせい新次がかつて仕置の標的を間違えたことを今でも夢見るという場面から始まるのが、今回の事件を探っていくとその標的が彼らかかつて間違えたときの本当の標的であることが判明というのはちょっと都合良すぎか

第4話 「お上が認めた商売人」
河内山宗俊 - 芦屋雁之助
松平右京亮広正 - 小坂一也
河内山宗俊という歌舞伎など創作物に出てくるキャラクターが登場。小坂一也は今話の標的。盗み癖のある大名の役で悪役なのだが、彼の風貌からそれほどの悪には見えず、彼ならではの小悪党という感じ。割合に早く仕置の場面が到来する。話の中身が薄いためだろうか。その仕置の場面からは比較的珍しい凝った作りではある。
主水の「商売になるぞ」という台詞がある。仕事人でいう「仕事」という意味であり、タイトルの「商売人」から取った台詞、初登場だと思う。
しらけ鳥を正八が歌う場面がある。以前も必殺でしらけ鳥を歌ってる場面を見たような記憶があり、メモに書いたような気がするが検索しても出てこない。時代背景というか、この時代に現代の流行り歌ということで目くじらを立てる必要はないが引っかかったのだ。もうちょっと記憶をたどると、火野正平がジュリーの歌を歌う場面もどこかであったような気がする。
正八のコスプレとでもいうか、化粧をさせられ、鏡を見てうっとりする場面がある。誰かに似てるんだよなあって考えてみたらちょっと濱田岳に似てる。で、思い出したがそういや火野正平と濱田岳って親子説があるくらい似てると評判だった
※追記2019/5/8
見直していたのだが、上記、しらけ鳥の件、これは第5話にある。第4話にあったのかもう一度見るのはかったるいので確認してない。

第5話 「空桶で唄う女の怨みうた」
三州屋与兵ヱ - 織本順吉
榊原直周 - 須賀不二男
幇間六助 - 平野雅昭
空桶は(カラオケ)とルビが振られており、作中に主水の江戸時代と対比される形で現代の盛り場が映し出され、そこで多分当時の流行歌なのだろう「チャンカチャンカチャンカと合いの手で連呼される」歌(※)がバーで歌われる。その歌は作中の主水が取り仕切る宴会場でも民謡と混ぜた形で「民謡チャンチャカチャン」と称し歌われる。必殺ではお馴染みのお遊び場面。
今話では宴会の場面が多く取り上げられ、主水がおどけて踊る場面も見られる。また仕置の場面も宴会を利用したもの。
織本順吉は彼ならではの理不尽にいたぶられ、最後は夫婦で自害する商人の役。須賀不二男は奉行。筆頭与力の秋月と一緒になって三州屋をいたぶる側。
特技の宍戸大全の名前がキャストクレジット(酔っ払いの男)にもあり
※キャストクレジットでもどの人がそれかよくわからなかったが、ウィキの配役に名前の載っていた「平野雅昭」で検索したらすぐ出てきた。1977年11月発売の「演歌チャンチャカチャン」というのがあるらしい。

第6話 「手折られ花は怨み花」
伊平 - 島田順司
みの - 白石奈緒美
越後屋 - 横森久
井本兵衛 - 田畑猛雄
親に捨てられた子供が江戸に出てきて、父親を捜しているところで正八と出会い、正八が世話することになるというのが発端。そういえば「新・必殺仕置人」のいくつかで正八が主役となる名作があるが、今作品ではそういうのはあるのだろうか。
正八のキャラは子供と相性が良さそうで、これなんかはそういう名作になりそうなもんだけど、そちらのエピソードの一方で別の話も進行し、それほど正八が主役とはなっていない。
もう一つのエピソードは侍の家の相続についてで、主人が亡くなり、後妻は武士の家に嫌気がさして逃げ出したく思っており、跡取りの養子を殺して家を断絶にし、領地を商人に渡すというようなことを企むというようなもの。その養子は娘と心中の形で殺されるのだが、その娘はおせいに踊りを習っている女。
標的は3人で商売人3人がそれぞれ一人ずつ殺すのであるが、標的3人が一緒にいるところに一斉に踏み込み、画面を3分割しての仕置の場面という演出

ここから神奈川
第7話 「嘘か真実かまことが嘘か」
茂作 - 戸浦六宏
大前田英五郎が出てくるが、これは偽物であり、また今話の標的。依頼人が戸浦六宏演じる百姓。戸浦は序盤に出てきて正八に大前田英五郎を殺してくれと頼んで、その後は出てこないので、出番が少なくなんだかもったいない作りだと思っていたら、仕置も済んでのラストに正八の前に現れ身を明かすという展開。
そもそも大前田英五郎を殺せという依頼に、調べてみると江戸にいるのは大前田英五郎の偽物と判明。それを仕置してしまうのだが、それ依頼内容と違うじゃんと思ってしまった。
それはさておき、ラストで茂作が身を明かすというのは、なんと彼こそ大前田英五郎で、偽物がひどいことをしやがるので狙っていたが、八州の役人が付き添っていて手が出せない、そこで江戸で著名な商売人に頼もうと正八に声をかけたというもの。
標的は偽大前田と八州の役人とそれと組んでいる男の3人で、商売人がそれぞれひとりずつ殺すという前話に続いてオーソドックスなもの。またおせいが芸者を辞めるという女を偽大前田に紹介してしまい、女郎に売られそうになり抵抗したら殺されるという展開で、前話に続きおせいに関わりのある女が殺されるという展開

第8話 「夢売ります手折れ花」
北岡菊 - 藤村志保
まむしの六助 - 丹古母鬼馬二
おしの - 荒砂ゆき
足立竜人 - 岩田直二
藤村志保演じる菊は幼少の折、町方役人の父親が同僚や大和屋などに嵌められて殺されており、その恨みを晴らすために生きてきたという役どころ。敵は5人でそのうちの一人が菊に殺される場面から始まり、その顛末がなぜか絵草子として発売され人気を得る。その絵草子を読んで肩入れするのが正八。今話は正八が主役の回と言えるが、「新・必殺仕置人」のときのような特筆されるほどのものではない。
正八は「新・必殺仕置人」で貸本屋をやっており、そのことに言及する場面もある。
その絵草子の文章と菊の場面が重なるという芝居仕立てで進行するのが特色。
また、今話より前の話でも何回か思ったのだが、「省略」の演出が多く、結構大胆に「省略」している。「省略」とは通常ならもうちょっと描かれるところが省かれてるためにリズムが良くなるような演出。例えば(今話のことではないが)女郎買いへ行こうと誘い、相手がちょっと断るような仕草をした次の場面で、連れ立って吉原へ来ているというように、相手が行くことを承知する場面を「省略」するようなこと。
正八が女たちに金を借りる場面はコント仕立て。3人の女に本業のマッサージをしながら金を借りようとするが断られ、性的な奥義を繰り出し、すぐ止めて帰ろうとすると女たちが金を貸すから続けてくれと懇願するというもの。
この女3人は多分レギュラーの花竜 / 蝶々とお梶だと思うが、この3人、結構出てるわりに、あまり印象に残らないキャラクター


第9話 「非行の黒い館は蟻地獄」
神谷仙之助 - 滝田裕介
大蔵屋利兵ヱ - 藤岡重慶
虎河豚の権次 - 江幡高志
ここでもおせいが教えている若い娘(お袖)が殺されるという事件が起きる。今シリーズはこれが多い。
殺しを終えてすぐエンディングへ。今シリーズでは初のパターン。
主水の同僚・神谷が阿片摘発に躍起になり、主水は忠告するものの「あんたも親になればわかる」と言われてしまう。その言葉は、自分の娘が家を出て阿片に嵌っていたことから来ていたもので、娘が自分の目の前で殺され、しかも神谷がその下手人に仕立て上げられてしまう。主水は神谷の家で神谷に墓に一緒に入れてくれと頼まれた娘が好きだった人形を取りに行き、傍らに置いてあった金を頼み料として神谷の恨みを晴らすことにする。おせいはやることはやるが役人の恨みを晴らすんじゃなくて、先に書いたお袖のためにやると言う。
「仕事」という言葉が仕置と同じ意味で出てくる

第10話 「不況に新商売の倒産屋」
天満屋宗衛ヱ - 堺左千夫
おもん - 磯村みどり
美濃屋太兵ヱ - 草薙幸二郎
「仕事」という言葉が出てくる。これは「仕置」とは置き換えにくく「仕事」としか言いようのない場面で出てくる。仕置は金をもらって依頼通り人を殺すことだが、ここでの「仕事」だと依頼を受けてなにか「仕事」をやるというような意味合い。
主水がおもんを殺す場面でおもんが主水が何をしに来たのか気付き(前の場面で主水がおもんに恨みを晴らす稼業のことを教えている)「あなたが、し・・・」というように言う場面があるが「仕事人」と言おうとしたのか「商売人」と言おうとしたのか、「し」は聞こえないくらいだが。
おもんは依頼人でもあり、結果的に依頼人が自分を殺すことを依頼するという展開。依頼人が自分を殺すことを依頼するという展開は時折あるパターンで名作が多いのだが、それは依頼人がわかっていて自分を殺すことを依頼するのであって、今話では自分が殺されるとは思っていないで依頼してしまうという展開で珍しいような気がする
その場面での主水はちょっと胸をまさぐるような仕草をしておりエロい主水という珍しい場面。
堺左千夫が軽い廻船問屋の主人を好演。おせいに踊りを習っているのだが旦那芸。おせいに殺される場面では「最後はきれいに踊っていただきますよ」と言われ殺されるのだが、最後に一踊りするのは名場面
西田良が主水に斬られる役で出ている。
美濃屋とおもんが夫婦でどちらも見たことある顔だが名前は知らない役者だ
ちょっとおかしいのは正八が「死んだはずの若い男」が生きていたと主水に話す場面。死んだ若い男は話には聞いているのかもしれないが顔は見てないんだから、その男が生きていたという判断はできないはず。

第11話 「女体が舞台の弁天小僧」
矢之助 - ピーター
ピーターが大活躍。おせいの弟弟子で踊りは止めて遊び呆けている札付きのワルという役どころ。芝居がかった言動をする設定でピーターにはぴったり。序盤では弁天小僧を気取るところなんかもある。演技も悪くない。
矢之助は京屋のたくらみで大奥の老女・藤尾に差し出されるが、たくらみなのは矢之助も承知で、それを利用して京屋を食ってやろうとしている。しかし返り討ちに遭ってしまい、おせいたち商売人が恨みを晴らすために立ち上がる。

第12話 「裏口を憎む男にない明日」
藤堂兵馬 - 桜木健一
久米玄一郎 - 荒谷公之
服部格之進 - 小笠原良知
与兵ヱ - 北村英三
奉行所採用試験にまつわる話。兵馬は実力的には受かるはずの試験に落ちる。裏で金を献上して試験に合格している者がいると友達の鹿之助から聞き、腹立ちまぎれに鹿之助とともに町方役人を次々と襲う。兵馬は新次の出入りの家の息子で、新次は兵馬を案ずる。
試験の不正で合格した久米の策略で不正ががばれるのを防ぐため、兵馬は殺され、不正をした一味を商売人が仕置する

第13話 「裏の稼業にまた裏稼業」
おいね - 吉沢京子
重右ヱ門 - 吉田義夫
重右ヱ門はおせいが子供のころ、おせいの父親と一緒に「仕事」をしていた商売人の元締のような役どころ。重右ヱ門が江戸の「商売人」を集めるという場面がある。
今話では「仕事」「商売人」「仕置料」「仕事料」という言葉が出てくる。自らを「商売人」としているのは今話が初めてだったと思う。多少用語が混乱してるようにも思えるが、その言葉通りの意味と思えばそれほどおかしくはない(「仕置料」「仕事料」は統一されていたほうが良いと思うが)。また重右ヱ門とおせいの会話で、おせいが5年前「仕事」をやっていた、そのころは「商売人でなく、「仕事屋」を名乗っていたというようなことが話され、『必殺必中仕事屋稼業』の「おせい」であることがわかる。
話の内容は、女が続けて江戸の街で殺されていき、商売人側からもそれをやっているやつを見つけ出して始末することになる。それを疑われたのは、新次、おせいと顔なじみの灸吉。だが真相は異なった。
り、真犯人の商売人・仙造によって灸吉は恋仲であるおいねと共に殺されてしまい、その灸吉、おいねの恨みを晴らそうと商売人が立ち上がる。
おいねはおせいの馴染みの娘で、おせいはおいねが殺されたのは自分のせいでもあると思い込むのは今シリーズでよくあるパターン

第14話 「忠義を売って得を取れ!」
忠助 - 石山律雄
今話は石山律雄が冒頭に出てくるのだが、この人は必殺シリーズのどれかで印象的な役を演じていて、それ以来、この人が出てくる回は毎度注目しているのだが、大抵同じような役ばかり。
実直そうな、そして気の弱そうな使用人なのだが、どこか裏がありそうな役どころ。そして進行するに連れ裏の顔が明らかになり、旦那を裏切り金をせしめ、最後には仕事人の標的となるという感じ。今話も同様。
ちょっと白けるのは、今回の忠助という役は侍の中間だが、その侍は辻斬りに遭い殺されてしまいお取り潰しになり、後家と娘に尚仕えるという役なのだが、もうお金もなく、身分もないその母娘に仕えるというのはちょっとおかしい。そして、その母にしろ娘にしろ馬鹿正直に忠助を頼り信頼しているのが、バカすぎるように見えること。
といっても、忠助に裏がありそうというのはテレビを見ている側だけがわかることであり、そういう風に作ってるからそういう風に見えているだけのことでもあり、母娘が忠助を信頼するのはおかしくないのかもしれないが。
吉原に身売りした娘に忠助が裏切ったことをおせいが伝え、商売人の存在を教え、仕事を受ける。ラストシーンは花魁道中、脇におせいと新次、目線を合わせ依頼された仕事が完遂したことを伝えるという場面。仕事が済んだことを依頼人に伝える場面というのは時折あるが、これはしびれる。

第15話 「証人に迫る脅しの証言無用」
倉田屋治兵衛 - 梅津栄
東吉 - 内田昌宏
おたみ - 村田みゆき
おたみは倉田屋の娘で目が不自由、琴を習っている。おせいとも知り合いで、おせいと挨拶を交わした後に拐かされるという展開から、またもおせいがそれを悔やむというお馴染みの場面がある。
砂糖の商売を一手に奪おうと暗躍するのが「向島のご隠居」で、彼の息子・東吉が行った殺しを目撃してしまった倉田屋に証言を翻させようとおたみは誘拐されたのだ。
東吉は脅しに屈し翻した倉田屋の証言のおかげで釈放になるのだが結局殺されてしまう。殺され方がえげつなく、氷室に閉じ込められるというもの
映像的にも幾分実験的とでもいおうか特徴のあるものが散見できる。
一つは、灯台の家を断面から一階と二階が見えるように撮るというもので、それが何回か映し出される。一階と二階には押し入った賊が屯している(正八とおたみは一番上の三階にいる)のだが、殺しの場面でもその構図の映像。二階で新次が、一階で主水が殺しをする場面が同時に進行し一つの画面で映し出される。
もう一つは思い出したものだがある。「暗闇仕留人」の第21話だ。自分の文章をコピペする。こんな感じの映像が今話にもある。
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3人が相談する場面で背景が映らず3人の顔のアップ、喋る人間にピントが合っており、他の二人がぼやける、喋る人間が代わるとそれに合わせて、ピントがその人間に移るという凝った映像
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拐かされたおたみが連れ込まれるのが正八の灯台の家。もちろん連れ込む方は商売人・正八の家とは知らずに来てしまったのだが。
ラストは父親が殺されたことを告げられずにおたみを葬式の準備で忙しい家に送る正八。正八のキャラクターを生かしたほろ苦いもの。
好作品。

第16話 「殺して怯えた三人の女」
おつな - 茅島成美
呉服店の越後屋。主人は亡くなり、後妻のおつな、先妻の娘・おけい、女中のおきよ、この3人の女と番頭の喜三郎は関係を持っている。対処に困り、3人の女は喜三郎を殺すことにするのだが、、、
正八が「お引越しのお祝い返しはお金がほしい~」と「微笑み返し」を口ずさむ場面がある。

第17話 「仕掛けの罠に仕掛けする」
風切の矢造はおせいと新次とは旧知の元同業。その矢造は妻が亡くなったことから娘のさちを里子に出した。しかし親の情が沸き、探し出して、名乗らずに見守っていた。さちと交際相手の銀次とが一緒になるのを待っていたが、その銀次は盗賊でさちもその手先となって働き出すのを見て、町方に捕らわれるのならと、自分で殺す決心をする。銀次たちは狙われているのを知り逃げている。という設定で江戸で新次が誰か(矢造)に追われてるらしいさちと出会うところから話は始まる。

第18話 「殺られた主水は夢ん中」
およう - 弓恵子
政吉 - 菅貫太郎
清五郎 - 今井健二
三造 - 神田隆
多平 - 江幡高志
今話はシリーズ通算300回。「記念して、過去のシリーズで個性的な悪役を演じて来た今井健二、菅貫太郎、神田隆、江幡高志、弓恵子らをゲスト出演者に迎え、冒頭部で、主水を全員で殺してしまうシーンが挿入された」とのこと。この冒頭部分は、実は現代の藤田まことがタクシーの中で見ている夢という趣向。タクシーの運転手は火野正平で、撮影所に向かっているという設定。
弓恵子、神田隆は自分はこれまで聞いたことのない名前。弓恵子は坂口良子みたいな感じで、見覚えはあるようなないような。
話は墓掘り人夫の政吉と棺桶屋の三造が組んで、亡くなったばかりのおようの亭主の遺体を盗んで強請るというもの。おようのバックには清五郎、三造はラストで政吉の依頼に応じて登場するのだが、政吉と清五郎は通じており、あえなく政吉と三造は殺される。
疑問なのは正八が金を出して商売人が動くのだが、誰が依頼人で、なぜ商売人が動くのかわからないということ。商売人としては金になり、多少の大義名分があればいいのだから、そこは問題ないが、正八は最後に出した金を誰かからもらう件はあったっけかな。

第19話 「親にないしょの片道切符」
北見屋 - 須賀不二男
須賀不二男が標的。
庄太郎は外国に行って勉強をしたがっている先進的だがちょっと短絡的な考えの持ち主。北見屋に外国に連れていくと騙されて監禁されてしまい、両親に送金するよう頼む手紙も書かされてしまう。

第20話 「花嫁に迫る舅の横恋慕」
お京 - 荒砂ゆき
おたき - 鷲尾真知子
呉服の越後屋が舞台。
主人の伊兵衛は多一郎、お美代の養子夫婦がいる。この関係がイマイチ不明瞭で、どちらかが養子でそこへ婿だか嫁を取ったという形だと思うが、どちらも成人になってからきたかのような関係に見える。お美代にはおたきという下女がついている。おたきはお美代を昔から世話しているようだ。
伊兵衛にはお京という囲い者がおり、その兄が己之吉。
序盤で多一郎が京から江戸へ帰ってくると、お京に強引に誘われ、家へ寄ってしまい、越後屋へ帰ってくるとそれを理由に伊兵衛から叱責されるという場面がある。ここらへんはなんでそんな些細なことできつい叱責を受けるのかよくわからず、感情移入しにくい。その後も養子夫婦は伊兵衛から随分な仕打ちを受けるのだが、だったら出ていけばよいじゃんと思ってしまう。まあ、時代の違いやその人の境遇の違いで十分理解できる範囲のものなのだが、どこか理不尽すぎるように思えた。
伊兵衛はお美代を狙っており、お京、己之吉と組んで多一郎を嵌めていたということが後半でわかる
多一郎、お美代は心中をし、おたきが主水に伊兵衛の悪行を言い立て捕えるよう懇願、商売人が仕置に立ち上がる。
自分は落語で知った歌の文句が2つほど出てくる。ひとつは「夏やせと人に聞かれてほろりと涙」。もうひとつは「三千世界の烏を殺し主と朝寝がしてみたい」というやつ。後者は主水が己之吉を殺す場面で、連れ立って歩く二人、酔っぱらった己之吉がこれを歌いだし、「朝寝が~」で主水が殺し、「してみたい」と主水がつないで歌うという演出。
歌の文句といえば、その後のラストシーン。今話の事件を瓦版屋が「親子二代の心中事件」と瓦版にして売っている。そこで「男はつらいし女もつらい、男と女はなおつらい」と今シリーズの主題歌の一節を口上にしている

第21話 「暴走を操る悪の大暴走」
必殺ではよくある作りではあるが、現代(当時の)の世相から題材を取り上げたもの。荒れる若者というテーマで暴走族を模したものだろう。確か「仕事人」以降の作品だったと思うが、やはり暴走族を取り上げたものがあって、その作品では大八車を改造して街を走りまくるというような若者が問題になり取り締まられるというような話だった。そこまでやるとちょっと興醒めでもあるのだが、今作品では背景に大八車を押して暴れてる場面もあるが、とくにそれを暴走させて問題になるというようなあからさまなことはない。いや、若者が集団になって暴れる姿はやっぱり現代から持ってきたということがあからさますぎるか。
さぶは色街育ちの青年。レギュラーのお梶の息子。前にも書いたように、今作品のレギュラーでお梶、花竜、蝶々は出番が多いわりに印象に残らず、顔も名前もなかなか覚えられない。そのため、今回はフィーチャーされているのに、この人レギュラーの人だと思うが、違うかなくらいの認識だった。ウィキ見て確認した。
そのさぶと恋仲のおしまは大店の娘。厳しい家に反発して若者グループに入っているおしまはさぶもグループに誘った。
さぶはおしまの家に結婚を申し込みに行くが、断られてしまい、グループは店に暴動をしかける。
主水が取り締まりに入り、揉み合いの最中さぶは刺殺されてしまう。その責任を問われ主水は謹慎、おしまは主水を狙うがそこはあっけなく、かわされてしまい、主水に「殺したのは俺じゃねえ、そっちの仲間に裏切者がいて、そいつがさぶを殺った」と聞かされる。
次郎はそのグループのリーダーであるが、別の悪党どもともつながっていた。その悪党は若者に騒ぎを起こさせてそれに乗じて仲間の脱獄を計るという計画を持っていた。
それを正八が調べ、商売人に話を持ってくる。
これで商売人が次郎とその悪党を仕置するで話は終わりなのだが、その若者の街での騒ぎと脱獄計画が仕置の場面であるが、その最中におしまは次郎の裏切りを知り、詰るのだが、逆に殺されてしまう。ここは話としては不要であるとは思うがドラマの盛り上がり的には必要なのだろう。おしまがどうして裏切りを知ったのかがちょっと疑問だが、主水から言われて注意して仲間を監視し、次郎の挙動からわかったと解釈すれば良いか。
また脱獄の後に、船で逃げようとするのだが、その船底に千両箱があってうんぬんという話もあるのだが、これもちょっと余計に思える。そこの場面以前にそういう話の前振りがなく、唐突に思えた。
主題歌の一節「男はつらいし女もつらい」と正八が口ずさむ場面がある

第22話 「殺した奴をまた殺す」
蔵間 - 稲葉義男
京極 - 清水紘治
榊原 - 城所英夫
京極役の清水紘治というのは「新・必殺仕置人」の最終回で主水に斬られる諸岡の役の人。稲葉義男、城所英夫もよく見る顔のような気がする。
京極は死後すぐなら死因により、生き返らせる技を持つ針医。京極とつながり、奉行職を狙う与力・榊原。蔵間は京極の住む島を支配する男だが、京極とは対立している。
冒頭で正八が仕事を持ち込み、すぐ仕置の場面。新次が殺した男が京極によって蘇り・・・という展開。
京極が蔵間の親娘を殺して、その恨みを晴らすという内容なのだが、誰が金を出したのかが不明。

第23話 「他人の不幸で荒稼ぎ」
大黒屋 - 西山嘉孝
主水の同僚の同心・青木兵馬がまだそんな年齢でもないのに、息子・数馬に職を譲って引退。しかし数馬はその職に向いていないと感じている。着物の下絵が好きでおせいに見せたりもしている。恋仲の娘・茜には母方の祖父に下絵師の利助がいる。利助はおせいに娘夫婦の恨みを晴らしてほしいとの仕置の依頼をする。茜の父親は同心であり、その同心の仕事で茜の母親を囮に使い、夫婦ともども殺されたという。
標的は口入業の大黒屋五郎蔵(なぜかキャストクレジットでは大福屋)と占い師の心源坊一角だという。商売人たちはその事件を探る。
大黒屋と占い師の心源坊一角は向かいに住んでおり、そこに茜の父親の代わりに同心になった荒巻が絡んで悪だくみをしているらしい。
一方、数馬は主水に父親がなぜ焦って息子に継がせたのかの真相、命がもう長くないということを知らされ、俄然やる気を出し、序盤にあった件で取り逃した心源坊一角をお縄にかけるのだが、荒巻の策略で心源坊は奪い返され、青木親子は殺される。そして商売人が立ち上がる。
一つ、途中で挟まれるエピソード。悪3人組が秋田屋の女将をペテンにかける場面がある。主人が亡くなり、長男と次男が残された。女将は後妻で、長男は実の子ではない。長男は遊び人、次男が継ぐべきだと思っているが、遺言書がどうなってるかがわからない。それを占い師が見てあげて、遺言には長男と書いてあるが、あなたの思い通りにしてあげようと告げ、長男を殺してしまい、礼金をせびるのだ。こんなもん、殺してくれなんて頼んでないのだし断ればいいだけなのに、動揺してしまう。まあ、そこに同心・荒巻が下手人を女将としてしょっ引くぞと脅したりもするのだが。
ラストは、必殺にはいくつかパターンがあって、このシリーズだと3つに分けられる。一つは仕置の直後に本編が終了、一つは、仕置のあとに、仕置の雰囲気を一転させる明るいコント仕立ての場面、そして、もう一つは、仕置の後始末とでもいうべき、暗い調子の場面。これは3番目のパターンで、茜に事件のことを報せに行くという場面。茜は自分の家の前で掃除をしており、新次と正八が、お互いにお前行ってくれとやりあっている。普通のパターンなら正八が適役と思えるが、ここでは新次が折れて、茜の肩に手をかけ、家の中へ連れて行くというところで終わる。上からのカメラの映像。ほろ苦い終わり方。

第24話 「罠にはまって泣く主水」
安五郎 - 亀石征一郎
たえ - 幸真喜子
おはん - 加藤和恵
廻船問屋が舞台。主人が番頭の嵌められ、乗っ取られようとする話。女房は後妻で連れ子の娘がいる。
必殺は大衆娯楽の一時間ドラマなのでわかりやすく単純な作りで登場人物は出てくる最初の場面で、大体悪役なのか善玉なのかわかるものだが、意外だったのはその女房が善玉っぽく登場(病に臥せっているのか寝床で江戸処払いの主人を迎える)したのだが、悪役であること。
女房と番頭はつながっており、連れ子の娘・たえは義父になついているという構図。ここらへんは珍しい構図ではない。
たえが真相を知ったあと、番頭との結婚を強要され、蔵に閉じ込められる。そこで正八が助けに来るのだが、そこを出るのを拒んだところも意外であった。この後どう処理をするのだろうと思っていると、正八が立ち去ると同時に自害。これはまあありがちだな
仕置の後に、たえの遺骸を小舟に乗せ、正八が「お父さんのとこへ行きな」と送り出す。
そういえば、今シリーズのどこかの回で、仕置のあとの死骸の処理を正八がしているというようなことを言ってる場面があった。必殺シリーズ全般に言えるが、殺しをしない人があまり働いていない
のに同じ金をもらっていることがある。これは画面に映ってないけどそういう処理をしていると考えると納得は行くなと思った

第25話 「毒を食わせて店食う女」
冒頭、主水と連れ立って料理屋・辰巳屋へ行く同僚・西田を演じるのは西田良。ちょっとしたお遊びだろう。出番はここだけ。
主水も西田もそしてその日の辰巳屋の客がみな、腹を壊してしまう。これが今話の発端。
辰巳屋は営業停止1か月となり、年老いて身体の具合も良くない主人は店を売ることにする。そこで出てくるのが大坂の料理屋で江戸へも店を出そうと出てきた女主人と番頭。実がこの二人と辰巳屋の料理人・長次がつるんで、辰巳屋を詐欺にかける話。
ラストのキャストクレジットで気象情報のテロップあり

第26話 「毒牙に噛まれた商売人」
蛭子屋卯兵ヱ - 山本麟一
根来 - 石橋蓮司
「仕事」「商売人」「仕置」という言葉がここまで使われてきたが、今話ではさらに「殺し屋」という言葉がその意味で使われている。これはそのものズバリの言葉。
勘定奉行が殺され、奉行所のメンツにかけての捜索。でっち上げでもいいから下手人を挙げなくてはならず北町奉行が江戸の殺し屋の総元締・蛭子屋卯兵ヱと顔合わせ。根来は北町奉行の供の町方で、蛭子屋と実務面でつながりを持つ。
そして下手人はおせいとなり狙われた。


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